山田稔明『新しい青の時代』限定アナログ盤

活動報告

『新しい青の時代』推薦コメント by 杉真理

2018-04-15

5年前にポップス界の大先輩である杉真理さんからいただいた『新しい青の時代』への推薦コメントを久しぶりに引っ張りだしてみて、杉さんはこの作品を「針を落とす」ように聴いてくれていたことに気付きました。LPできあがってプレゼントするのが楽しみ。再掲します。 山田君の渾身の新作、昨夜じっくり聴いた。 1970年代、買ってきた洋楽のアルバムに針を落とし(アナログ盤しかない時代)、 見っけ物に出会えたときの高揚感が久々に甦ったみたいだった。 夜の闇の中、世界には僕とこのアルバムだけしか存在してないような、不思議な幸福感だった。 最初にゴメスと仕事をしてから随分経つけど、山田君の「ひねくれ屋」な部分が 増々魅力を放って来たように思う。それとは判らないように。 山田君が歌う「日常」って決して淡々としてなくて、ドラマチックでファンタジーに溢れてる気がする。 もし僕が異星人だったら、歌にしたくなるような事ばかりだ。季節があって公園があって猫がいて・・・。 だから山田君の歌を聴いてると、もっと「日常」に目を凝らさなくっちゃって思う。 自分が旅の途中だったって事を思い出す。アルバム中どの曲もいいけど、 僕は特に『月あかりのナイトスイミング』が好きだ。 転調巧くなったね、素晴らしいよ。 杉真理