最終リハーサル(動画つき)こんな風にドラムを演奏した事はなかった!
2023-04-06
収録曲も出揃い、構成も決まり、オリジナルも手がけ、この世界初の試みはあとは録音するのみとなりました。 カプースチンのop.66は、普通のドラムのスタイルが一番ハマる曲だと思っていました。 どういう事かというと、 「曲は全編16ビート(一部4ビート)だからドラムは曲の構成に従って16ビート→4ビートを演奏すればよい。」 と思っていました。初めて曲を聴いた時から。クラシック曲でこんな曲は他にありません。 自分の普段の活動、16ビートにしても4ビートにしても、曲が始まったらそのテンポ・ビート感で最後まで演奏します。できるだけ速くならず、遅くならずに演奏できるように、メトロノームで訓練します。ジャズ・ロック・ポップスはそういうものです。 もちろん、バンド全員が興奮して速くなる事もあるし、それがかっこいいケースもあります。固定メンバーで活動するロックバンドなどでは「有り」で、沢山のレコードにそれは残されています。 しかしメンバー同士「初めまして」の場合が多いジャズでは、1人だけテンポが走ったりモタったりは困るケースが多く、速くも遅くもならないドラムを多くの現場で求められた結果、自分はそういうドラムを目指してきました。 結果、他のプレイヤーが走ろうがモタろうが全く動じず自分も不愉快にならず、それとなくこちらに誘導できる能力は身につけられたと思います。 しかし!活動20年を超え、このMannamanaで初めて、その「動じなさ」を覆す経験をしています。 「動じない」を心がけるとアンサンブルが崩れるのです。 なので今、本当に真横でピアノの演奏をじっくり聴きながら「動じていいんだぞ自分!」と言い聞かせながら演奏しています。今までこんな演奏をした事がない! そうやって演奏したのがこちらです。本日はレコーディング前最終リハーサル。↓ https://youtu.be/DYIglRK66eE