ソロアルバム制作プロジェクト

活動報告

レコーディング・プロセス-3「マスタリング」

2021-07-23

ミックスの作業でいろいろとありまして、今は最終段階のマスタリングという作業に入っています。 配信がメインとなっている今、この作業は必要なくなっていますが、今回はCD制作なのでとても重要なプロセスです。 具体的には曲によって異なるボリュームや質感をCDというひとつのパッケージに収めて、バランスよく聴きやすくするための作業です。曲間もこのマスタリングで決めます。 今回のマスタリング・エンジニアは、元ドラマーということもあり、私が気にしていた音を同じように感じて、かなりの時間を費やして作業して下さっています。 やはり、アナログ録音の凄さ、太鼓の音のレンジの広さはこの段階においても脅威です。 例えば、デジタル録音の場合、音が大きすぎて歪んでしまうと聴けたもんではありません。 アナログの場合、録音レベルを設定して歪んでいなくても、レンジが広いのでコンプレッサーというエフェクトをかけて、ダイナミックレンジを狭くしないといろいろな障害が起きてしまいます。 しかし、コンプレッサーを掛けすぎると音の強弱=表現の豊かさが弱まってしまいます。 ここが太鼓のアルバム作り、レコーディングの難しさの極みと言えます。 ちなみに、曲ごとに販売される配信はマスタリングの必要性がないに等しいです。アルバムのコンセプトやストーリー性が重要視されないとも言えますが、ここにも音楽の在り方、アルバム作りの変化が如実に表れていますね。 さて、あともう少しだ!