先日、徳島のグルーデコ講師の佐野敦子さんが「お金、ふってこんかな」って少し楽しそうに呟いて、斜め上を見上げて考え込んでた。 私は先日、すんごく無謀な金額がかかるある決断をしたため、「ふってきたら嬉しいけれど、なんか使いたいことにかける金額は、損にならないと思うんだ。」 なんて話をしてた。 割と順風満帆にOLしていた7年前、会社を辞め、バークリー音楽院に自分のお金で行き、貯金をスッカラカンにして戻ってきたときは誰も止めなかった。多くの人はちょっぴり引き気味に「ローラの決断はすごいよね…」と言った。気持ち的に応援してくれる人もたくさんいたけれど、「音楽なんて勉強することじゃない」「今すぐやめたら、程よい音楽の仕事なら振れるのに」って言った人もいた。 その後の人生のお金のことは考えていなかった。 奨学金はもらったとはいえ、自分のお金で行ける期間だけ行こう、と思って2年って決めた。いろんな奨学金制度のおかげでもうちょっと引き伸ばせることになったけど、震災を機に、やっぱり日本でやりたくて帰ってきた。 順風満帆（金銭的には！）なOL時代とは違うけれど、音楽で稼ぎ、ほぼ好きなことだけできるようになって、「休みが欲しい」なんてこの7年一度も思ったことがないような生活になった。もっともっと、仕事が来たらいいのに。 だから最近ちょっとお金に関してふっきれた。 必要なお金はちゃんとかける。先延ばししないで今使う！ どうしてもかけたいことに使ったお金は必ず意味をもって戻ってくる気がしてる。 なので、2年間でだいぶ私にとっては大きな金額をかけることにしたことを、最近よく周りに話してる。 話は戻るんだけど、あっちゃん、こと佐野敦子さんが「お金ふってこんかな(笑)」と、言ってたのは実は私のクラウドファンディングの、けっこうな高額のオファーのためだった。 えっ、あっちゃん！そんな！申し訳ないよ。いいよ、…. って言いそうになったけど踏みとどまった。 「ほんな急に、普通の主婦から買われたら工藤くんとかびっくりするかな。」なんてあっちゃんは笑うのだけど。 確かにびっくりする額だし、本当にありがたいことだし、クラウドファンディングでお金をいただくことはとってもオフィシャルに感じる。 なので、私は、佐野敦子さんが私たちのクラウドファンディングに費やしてくれたこの高いお金で、どんな価値にして返そう！！！とものすごくワクワクしてる。 グルーデコ講師、って彼女は自分のことを言ったりするけれど、本当は違うんじゃないかなと思っている。 彼女が少人数に対して「ワークショップ」をやってくれる内容は、スワロフスキーのクリスタルガラスを特殊な接着剤でネックレスの土台などに「デコレーション」していくスタイル。 そこに、色、形、人によってできる範囲のバリエーションをつけながら意味をもったアクセサリに仕上げていく。ちなみに私は、ギターにつける「カポ」をデコレーションしたい、といって、こりゃあだいぶ世界に私だけのモノ感があるな！っていうのが出来上がった。 彼女はただレッスンやっているっていうより、ワークショップの時間を通して、カウンセラーしてくれているようなものだなと思う。自分が作りたいもの、色、デザイン、自分にとって意味があるものは何か、自分と向き合って考える時間をくれる。 そんなことを曲に込めるかどうか、はたまた彼女の家族の歌を作るか、これから決めていこうと思うのだけれど、例えば作品を作るアーティストや、お店をやっている人のホームページにのせるyoutubeにするなら、歌詞入りと...もしかしたらちょっと、スキャットとかインストバージョンがあっても使い勝手いいんじゃないかな。 仲間探しのクラウドファンディングなのだもの。曲をつくってハイ終わり、じゃない。その先に見える何か希望みたいなものも一緒に見据えて作れたらいいなあと思う。 さっき…、初めて、どんな方々がいくら、オファーを購入してくれてるのか開いてみた（実は開き方がわからかrなあかった！） まだ1回しかあったことがない、東京在住じゃない青年が、オファーを、時期をわけて2回買ってくれていたり、ひとこともメッセージ来てないけれどすっっごく久々で私のことなんて忘れてもおかしくない、OL時代のチームメイトが入れてくれたり、していて涙が出てきた。 つい先日ウチに遊びにきて、ちょっと雑談した「友達」も、入れてくれていた。 「入れたよー！」なんてひとこともきてないからまだお礼も言えてない。 けど本当にありがとうございます。 あ、ちょっと仕様が変わって（載せるのを忘れていた！）1万円以上の「オファー」購入者の方のお名前を、CDにクレジットすることになりました。 みんなに少しずつ絡んで欲しい。参加してほしい…。応援もしかりだけど、繋がっていてほしい、いろんなことに巻き込んで良いなら誘いたい！ あと18日。達成するといいな…。