藤瀬友希 サックスプレイヤー
2024-11-12
湘南のサックスプレイヤーの藤瀬友希さんをご紹介します。
演奏は、もちろん、すごくキャラクターも素敵な藤瀬さん。
ニコニコと、なんでもなく、笑い話をしている中に、確かに!!と思う、名言をサラッと発言する藤瀬さんには、いつも刺激を頂いてます。
私も、藤瀬さんとは湘南で一緒に演奏したり、リハーサルをしたりと活動をさせて頂きましたが、どれも素敵なライフスタイルの中の音楽でした。
今回は、海、育児、音楽についての記事です。
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湘南の海風が吹く藤沢で、音楽活動と子育てを両立するミュージシャンがいる。彼女にとって、音楽と家族、生まれ育ったこの場所は今の人生を支える三本柱だ。自然豊かな環境の中で、音楽と子育てに向き合う日々について話を聞いた。
音楽とクリエイターを応援する街・藤沢
「藤沢を選んだというより、生まれ育った場所なんです。でも、住む人たちの風通しの良さが心地よく、大人になってもこの街に住み続けています。」彼女はそう語る。藤沢の人々は音楽やイベントに寛容で、新しいことに挑戦する人々を応援する風土があるという。
また子育て世代にとっても、藤沢はのびのびと暮らせる街である。
「子供が小さい頃は外を歩くだけでよく声をかけてもらっていました。たくさんの人がこの街の子供達を見守ってくれています。子供達に様々な経験をさせてあげたい、幸せにしてあげたいという考え方のお店やクリエイター、イベンターが多く、私もそうでありたいと思っているので、とても居心地が良いです。」
海辺に住みながらの音楽活動
海辺の環境は、彼女の音楽に大きな影響を与えている。「サーファーの方達の話を聞いていると、与えられた波に乗るためのアドリブ力や、たくさんの波を見ることが上達に繋がる事とか、ジャズと似ているところがあり驚きました。その2つに共通点があるとは思ってなかったから。ちゃんと私の好きなものと繋がってるんだなって思いました。子供の頃から近くに海があるのは当たり前で、特段好きだと意識した事はなかったけど、身近に海があるところで育った私にとって、やっぱり海は私の人生の背景であり一部なのだなと思いました。育った街なので、根本的に私の人格に大きく影響を与えていると思う。」
辛い産後を支えてくれた音楽の仲間達
「双子だったので、他の演奏家ママみたいに臨月まで音楽活動を〜という事は出来なかった。妊娠がわかったタイミングで突然今までやってきた活動を全て停止しリセットしなければならなくなったので、とても辛かった。」と、妊娠から出産の時についてを振り返る。
「音楽活動ができなかったことと仕事が全部なくなったことが辛くて、トラウマになってしまい、良い節目だから,いっそ他の仕事や趣味を見つけて,音楽は辞めようと思った。でも産後3ヶ月で、お世話になっていたイベンターの方からニューオリンズブラスバンドのオファーがあったり、参加していたバンドのレコーディングがあったり、少しずつ演奏を再開をして仲間に会うと、他の趣味とは比べ物にならない高揚感があり、音楽は別格の存在であると思い知りました。
さらに、もうレッスンは辞めようと思いますと相談した時に、辞めないでほしいと生徒さん達が声をかけてくださったので、こんな私でもまだ必要としてくださる方もいるのならば、辞めずにしがみついて、少しでも誰かの役に立ちたいと思うようになりました。
音楽を続けることは辛いし苦しいけど、好きだからやめる事はできない。
歯磨きをやめたり、食べることをやめるように、音楽をする事は自分の生活の一部なのだと気づき、辞めることを諦めました。
ジャズミュージシャンの友達が本当に居心地が良くて大好きだし、私も彼らのようにジャズミュージシャンでありたい。そのための辛い諸々は受け入れる覚悟を決めました。」と語る。
現在の音楽活動と子育て
「辛かったあの時期は、一度全てを強制的にリセットして、これまでがむしゃらに進んできた活動や自分自身の未熟さを見つめ直す良い機会だったと思います。
ただ音楽だけをやってきてそれだけに価値があると思い込み、周りが見えていなかった。
こども達がいなければ、やらなかったこと、目を向けなかったこと、行かなかった場所がたくさんあります。自分の可能性を絞らずに、視野を広く、"適度に"人生を楽しもうと思えるようになりました。」
また湘南に住む音楽仲間や他のクリエイターたちにも影響を受けているという。
「湘南の朝は早い、サーフィンしたいから朝の仕事の前にサーフィン。同級生も学校に行く前にサーフィン。看護師のママ友も少しでも時間あるとサーフィンに行くといってました。なんという体力! 海に向かう人はみんな良い顔をしてる。
自分の好きなことに一生懸命の人たちはキラキラしていて、みんな爽やかな良い顔をしてる。
音楽活動をしながら、別の好きな仕事をしている方もいます。ペースを大切にしつつ趣味も音楽も音楽も貪欲に極めている先輩ミュージシャンや湘南の皆さんを見て、私も周りに影響されず、自分のペースで好きなことに没頭しようと思いました。一度きりの人生を肩の力を抜いて、視野を広く持って楽しみたいです。
湘南のミュージシャン達は子育てを楽しんでいて
、セッションに子供を連れてきている。大人達もみんな子供に対してウェルカムで、子供達も大人が遊んでいる事を理解して一緒に楽しんでいる。
その様子を見て、私もせっかくだから楽しまなくちゃと思いました。
音楽も子育ても、どちらも私には欠かせないものです。音楽に集中しすぎても、子育てだけに没頭しても辛くなるので、良いバランスを保ちながら続けていきたい。子育てをしながら新しいことに挑戦する方達がたくさんいるこの街からワクワクや刺激をもらいながら。」
今回の企画について
「第二の人生の音楽との付き合い方をずっと考えてきました。湘南に住む多彩なミュージシャン達、これまでの人生で出会ってきた大好きなミュージシャン友達から勇気と元気をもらいながら、一度きりの人生、視野を広く持って後悔のないように楽しみ、苦しみたいと思っています。
練習も大切だけど、きっと私の経験は全部音楽にも影響するから。ミュージシャン以外の友達との遊びや家族との時間、他の趣味も全力で楽しみたいです。
今回、茅野さんに素晴らしい企画に誘っていただきとても嬉しく思います。
茅野さんは、サーフィン、アメ車が大好きな、素晴らしいトランペット・ウクレレ奏者であり、先述した私の新しい人生観に影響を与えた先輩ミュージシャンの一人です。
長々と語りましたが、たくさんの大切な人達に育ててもらった湘南産のサックス、ぜひ楽しみにしていてください。」
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藤瀬友希
1988年12月生まれ。
神奈川県藤沢市出身、在住。
中学のクラブ活動でサックスを始める。
2009年洗足音楽大学ジャズ科に入学。
在学中からプロ活動を行う。
サックスをボブ・ザング氏、多田誠司氏、ジャズ理論をユキ・アリマサ氏、編曲を谷口英治氏に師事。
卒業後は自身の夢であった、ジャズを初めて聴く子供達にジャズを楽しいものだと思っておうと、ビッグバンド『アルパカジャズオーケストラ』を結成。全国各地の小中高校への藝術鑑賞会、地方公共団体の藝術鑑賞会出向き、様々な編成でジャズコンサート、ジャズ講義を精力的に行う。(2018年にバンドは解散)
現在はニューオリンズブラスバンドやジャズコンボ、ビッグバンドなど、多岐に渡り活動する。
またジャズサックス5重奏『SAXCATS』のソプラノサックス担当であり、同バンドでサックス専門誌『Sax World』にアレンジ提供を行う。
今回の、オンラインレコーディングに参加して下さるミュージシャンのご紹介です。
トランペットの桑田亜季さんです。
出会ったのは、2021年で、今回のレコーディングに参加して下さる、サックスの藤瀬さんの紹介で知り合いました。
その後、意気投合しまして、私の前回のクラウドファンディングで行ったレコーディングにも参加して頂きました。
今は、お子さんを育てながら、ミュージシャンをしていますが、生活の変化や、新たな目標もあるそうです。
今回は、演奏の他に、作曲やDTMにてトラックも作って頂きます。
そんな、桑田亜季さんに、記事を書いて頂きました。
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■現在の生活
現在旅仕事の多い夫と共に、実家を頼らず、夫と話し合って保育園にも行かせずに、娘を育てています。
娘は完全母乳育児で育てていまして、母乳がないと寝ません。お昼寝もです。
それも卒乳までの短い間の話ですが、今は正念場です!
離乳食も市販のものは嫌いで、私が基本的に全て作ってます。
完母へのこだわり、自家製の離乳食へのこだわりも、特になかったのですが、娘ファーストで動いていたら自然とそういう流れになってしまいました(笑)
夫と話し合って娘の願望は出来るだけ叶えたいと思って育てています。
子どもはすぐに育ってしまいますし、この1年4ヶ月もあっという間に娘は成長してしまいました。
子どもをお世話出来る時って無限に時間がありそうで、実はとっても限られてるし。
そしていつ何が起こるかわからないと自分の人生観が私にはあります。
基本的に娘との日常は、私は個人的にとっても楽しんでいます。
しかしその反面、妊娠前までは音楽中心に生活していたのに、産んだらいきなり子どものお世話ばっかりになってしまったので、今までの生活リズムが崩れて、定期的に会えていた人たちにも会えなくなり、1人の時間もなくなり、気持ちが不安定になった時期もありました。
今でも疲れや不眠がピークになると時々不安になる事があるのは否めないです。
色々な人とお話しした時に、改めて自分を見つめ直して思いますが、生活が一変したら、戸惑うのは当たり前だと思います。
大いなる幸せには、大きなパワーが渦巻いていて、それに適応するのにはそれなりのエネルギーが必要なんだなと思います。
現に、子どもを産んでみて私は自己肯定感が格段と上がりました。
楽しいとか疲れたとかそういう単純な言葉じゃ片付けられないのが、育児だと思います。
■初めての1日離れ
最近、産後初めてビッグバンドのライブに参加し、子供と1日離れる日を迎えました。
子どもを産んでから1年4ヶ月になりますが、都内のホテルギグ、J flowのセッションホスト、レッスンなどで家を空けることが、月に1・2回ぐらいのペースでありますが、今回のように朝から晩まで空けることは初めてでした。
当日リハーサルからのライブで初見での演奏だったのですが、周りから「音が良い」と言われ、自分でも「産休前より良い音が出せているかも」と感じました。
これはとても不思議だなと思いました。
出産前は、毎日3〜5時間ぐらい吹くのが当たり前で、定期的にプレイヤーとアンサンブルをしながら、コンディションを整えるのが日常でした。
しかし今回は夫の仕事の関係もあり、1週間前から毎日1〜2時間ほど個人で基礎を中心に練習する余裕しかありませんでした。
(これでも事前に夫に予告して時間を確保するのに協力してもらった状態でした。)
トランペットを吹くにあたり、産休前と比べて、心を休めることも、どれだけ大切かを実感しました。
音を出す恐怖心が以前にはありましたが、今回は純粋にアンサンブルすることを楽しめました。
私は、娘と夫は恩人だと思っています。
仕事で悩み、コロナで悩み、悩みが尽きなかった時期に妊娠が発覚し、夫にゆっくり休んでいいよと妊娠中に言ってもらい、心を回復できました。
音楽を楽しむ為の心の休憩時間を恵んでくれたのは2人だと思っています。
■新しい目標「トラックメイカーになりたい」
久しぶりに1日プレイヤーに戻りましたが、同時に以前のような生活リズムと仕事メンタルに戻るのは難しいと感じました。
生活リズムに関しては、以前のように旅仕事を引き受けることが出来ません。
コロナ禍の前は、1週間に3回大阪に行く時もありました。
そして、仕事メンタルに戻ってしまうと、神経質になってしまうので娘や夫に当たってしまい、それが家族のトラウマになってしまわないかと思いました。
仕事中と育児を両立出来るママさんパパさんは沢山居ると思いますが、私は性格上できないと感じてしまいました。
それとは別に、ずっとクリエイターに憧れをもっていました。
話は2016年に遡ります。
2016年の年末に3年間続けたバンドを辞めました。
理由はトランペッターとしてもミュージシャンとしても自分のカラーがない事がコンプレックスに感じてしまい、ひとりになった時に何も出来ない自分が情け無くて、強く勉強したいなと思ったからです。
2017年に勢いでバークリー音楽大学の5 week programに参加しましたが、すぐ帰国してしまいました。
しかし、ご縁があり2018年から本格的にジャズ理論と作曲のレッスンを日本で受け始めました。
元々クラシックの大学出身なので、ジャズの世界を知る事が刺激的でした。
自分に出来るか出来ないかはともかく、こんな音楽の世界があるんだと知り、こんな考え方があるのかと知り、それが楽しくて仕方なかったです。
そのうち、段々と自分のカラーを強く持ったクリエイティブなミュージシャンを尊敬するようになっていきました。
そして、2023年の3月から産休に入り出産。
一旦ガッツリとトランペットと音楽から離れてみて、「トラックメイカーになりたい」ということをジワジワと本格的に思うようになりました。
自分の作品を残すという事に関して、それってとても素晴らしい事だし、自分の音楽性と正面から向き合ってる事になるなと段々と思うようになり始めました。
もちろん、トランペットを譜面通りに吹くという事も難しいし、音楽的なスキルを問われるのですごいことだとは思います。
私の20代の頃の元々の夢は、スタジオミュージシャンになることだったんですけどね(笑)
しかし、私自身がこれからの音楽人生を歩んで生きていくには、音楽制作をしていく方が性格に合っているのではないのかなと感じて、とにかくチャレンジしてみたいと思いました。
また数年後には、生活スタイルやステータスが変わって音楽やトランペットへの考え方も変わってるかもしれませんが(笑)
出産して5ヶ月後に、産後の生活スタイルに焦りを感じて、作品づくりをしてみましたが、これがすごく大変でした。
子を育てながら1人のプロジェクトを行ってると、どうしても睡眠不足にはなるし、家事はやらないといけないし、時には作業を始めて3分で子どもに呼び出されるし、クオリティをある程度出さないといけないプレッシャーもあるし、誰かを頼りたくても頼れないし、心が折れそうになる事が何度もありました。
2分の作品を作るのに、5ヶ月も掛かってしまいました。
今回のクラウドファンディングでは、普段は一人で音楽制作をしているため、沢山のミュージシャンと一緒にDTMにて制作をできる事が嬉しいです。
自分にとっても大きな挑戦と成長のチャンスだと感じています。
■SNSでの活動報告とクラウドファンディング
私は育児でなかなか集中する時間が取れず、SNSを使う時間もあまりとれないと悩んでいます。
しかしInstagramのストーリーで大晦日まで、毎日SNSで活動報告を行い、クラウドファンディングの情報も発信していく予定です。
■育児と音楽活動の両立
夫がいない日に、娘のメンタルが不安定な日もあり、育児と音楽活動の両立の難しさを痛感していますが、クラウドファンディングのプロジェクトを通じて「トラックメイカーとしての実力を上げるためにも毎日頑張り通したい」と思っています。
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桑田 亜季
幼少期から音楽に触れ、 13歳からトランペットを始める。
後に音楽の道を目指し東京音楽大学に入学。
在学中はクラシックトランペットを専攻し室内楽、 吹奏楽、 オーケストラなどを学ぶ。
同大学卒業後、 パフォーマンスバンドなどで活躍しスペイン、 台湾、 メキシコでのツアーに参加。
主な活動はアーティストのレコーディングやライブサポートの他、 都内のビックバンドなどで演奏活動をしている。
それとは別に、 定期的に自身のオリジナル曲を演奏するリーダーバンドのライブ活動も行なっている。
2023年 出産のため育休に入る。
2019年
・小林旭のサポートで全国を回り、 ミュージカル「ELF」の東京・大阪公演に参加。
2020年
・ミュージカル 「ELF」 の東京公演に参加。
2021年
・ TBS 「第 62 回輝く!日本レコード大賞」 で特別功労賞を受賞した作編曲家の服部克久の 「ザ・ベストテン のテーマ」 の演奏に参加。
2022年
・香取慎吾「東京SNG」のアルバムレコーディング、 同名の京都公演に参加。
今回のオンラインレコーディングに参加して下さるミュージシャンを紹介します。
まずは、トロンボーンの早坂勇真さんです。
小さい頃から、海で釣りをするのが、好きで、今では船舶免許を取得する程です。
釣りをしていると、SNSで見ました!と、声をかけられる程、釣り界隈でも有名な早坂さん。
私との、つながりも、私が当時サーフィンに行って、海の話をよくしていた時に、海つながりで仲良くなったミュージシャンです。
一緒に、釣りやサーフィンに行ったり、もちろん演奏や、レーベル業務も一緒にしてくれていた、仲間です。
今回も、演奏、作曲やホーンアレンジで参加してくれます。
私の育児の手伝いも頻繁にしてくれていました。
そんな、早坂さんの、ライフスタイルである、釣りとトロンボーンについての記事です。
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私にとって、音楽と釣りはどちらも欠かせない存在です。それはただの趣味や職業ではなく、私の人生そのものを形作る重要な要素です。
私が釣りと出会ったのは、幼い頃で、父親と一緒に自然の中へ足を運び、釣り糸を垂れる時間は、私にとってかけがえのないものでした。気づいた時には、それはもう私のライフスタイルの一部になっていて、物心つく前から身についた釣りの習慣は、家族との絆であり、自然との深い繋がりを感じさせるものでした。
私には、トロンボーン奏者としての顔と釣り人としての顔があります。
この二つは一見対照的ですが、私の中ではそれぞれが異なる役割を果たしつつ、共通の価値を持っています。
どちらも、自分の人生を豊かにしてくれる存在です。
演奏活動の中では、観客と直接的に繋がり、音楽を通して感情を共有する感覚で、一方、釣りでは自然との静かな対話を楽しむ感覚です。この二つが私の心のバランス良く保っています。
釣りで最も好きな瞬間は、自分が考えたパターンがハマり、価値ある魚を釣り上げたときです。
その興奮は、ステージでアドリブソロのフレーズが上手く決まった時の感覚に似ています。釣りも音楽も、ただの結果ではなく、そのプロセスにあるひらめきや挑戦が楽しいです。
釣りは私にとって単なる趣味以上のものです。自然と向き合い、変化を感じることで、演奏活動に新たなインスピレーションをもたらしてくれます。釣りは自然との対話。その中で得られるインスピレーションは計り知れません。自然が持つ力と美しさが、私の音楽に活かされている事は間違いないないです。
これまで訪れた多くの釣り場の中でも、石垣島での体験は特別でした。普段活動している東日本では見ることのない魚たちに出会えた時の新鮮な驚きは、今でも鮮明に覚えています。
未知との遭遇は、私の音楽や人生観にも新しい視点をもたらしてくれています。
釣りと音楽には意外な共通点があります。
それは「空間把握能力」です。音楽では音の配置や空間の響きを考え、釣りでは水中の地形や魚の動きをイメージする必要がある。この能力が私の両方の活動に活かされています。
忙しい日々の中でも、私は常に「自分らしさ」を追求しています。音楽と釣り、そのどちらも私の人生において重要であり、そこから得られる経験や学びが私を成長させています。
人と違う経験が、人と違う音楽を生むと考えている。私の音楽には、釣りという私だけの視点が反映されています。
私にとって、音楽と釣りは切り離せない存在です。
どちらか一方が欠けた人生は考えられません。
音楽が私の感情を表現する場である一方で、釣りは私を自然と結びつけ、心を整える時間を与えてくれます。この二つがあって初めて、私は自分らしく生きることができるのです。
これからも音楽と釣りを通じて自分らしさを探し続けたいと思います。
トロンボーンと釣り竿、その両方を手に、私はまだ見ぬ世界を探し続けたいです。その旅の途中で、新たなインスピレーションを得て、さらに深みのある音楽を生み出していきたいと思います。
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プロフィール
早坂勇真(はやさか ゆうま)
1988年生まれ。
山形県鶴岡市出身
神奈川県平塚市在住
中学校2年生から吹奏楽部でトロンボーンをはじめると同時に、地元のビックバンド「Swing Cranes Jazz Orchestra」で
ジャズを学ぶ。本格的にジャズを学ぶため、洗足学園音楽大学ジャズ科に入学。
自己のバンドをはじめ、ペギー葉山、横山剣(CKB)、平山みき、渡辺真知子、雪村いづみ、金子晴美、阿川泰子、小林香織、浜野謙太、なかの綾、ナオミ・グレース、寺泉憲、高橋達也などの大物アーティストとの共演など、様々な活動を行っている。
自身のファーストミニアルバム『Ripple』が全国リリース。
自身のシングル「alcedo 〜Song of the Forest〜」、「Deep Blue」、「Nap Time」がiTunesジャズチャート1位を獲得。
茅野嘉亮の「育児と音楽」について。
2024-11-05
まず大変だなと思う面。
何が大変かというと、体力と時間。
私の場合は、かもしれませんが、トランペットの練習をする上で、体力的にシャキッとしてないタイミングで練習すると、姿勢が崩れたり、変な演奏の仕方になって、逆に奏法に負担がかかって、不調になる気がするので、なるべく避けたい所です。
楽器的な体力の維持くらいにはなるかもしれないけど、適当な練習になるなら、他のことした方がいいかなと思うタイプです。
そうかんがえると、寝不足状態は、あんまり好ましくないわけですが、そこが難しいところで、ライブは夜が多いですし、ミュージシャン仲間も、やりとりしている時に、シャキッとした連絡が取れるのは、夜かなあぁという気もして(笑)
とはいえ、子供の時間は、朝が早いので、そこが大変なところ。
早起きして、いろんな準備をしますが、子供を送った後が、1日で一番眠いです。
そして、夕方には帰ってきて、寝るまでは家族の事をしているので、音楽の事は寝てから再開という感じです。
毎日、深夜に寝て、早起きになるので、不健康な生活リズムになるのが、悩み所です。
プラスで、学校行事や、注射とか、いろんなことがあるので、平日がフルで使える週は、ほぼありませんし、子供達はとにかく元気で、疲れたら寝て、起きて元気!!みたいな感じなので、なかなか体力的にも大変ですね(笑)
とはいえ、子供がいることが、負担だけなのかというと、もちろん、そんな事はないです。
良い部分は書ききれませんが、普段の、生活自体は子供がいると楽しいです。
遊びに行ったりするのも、大人だけでは行かないかなぁ、という場所に行けたり、小さい時行ったなぁ、やったなぁ、というのをもう一回できたりもします。
踊ったり、歌ったりの発表会、運動会は、どのライブよりも、グッときますし、そんな短期間で、よくそんなことできるなぁと感心したり。
お友達の関係の事も、色々あったりするけど、頑張ってるなぁとか、考える事は沢山あります。
そういう事って、普段から幸せな事だなと思います。
この、微妙なバランスは、音楽家だけじゃなく、誰にでもあると思いますが、そこが一番難しいところで、幸せなんだけど、独身の時とは予想以上に違うギャップで、そのギャップに、不安になったりするのかなと思います。
育児とかに関しては、1年だけ、という訳にもいかず、長い年数かかるもので、先が見えづらいから、余計に今までやっていた音楽生活とのギャップにやられてしまう、という事が増えるのかなと思うんですね。
男性のパターンではみた事がありませんが、女性のミュージシャンは団体もあるようです。
Women In Music Japan (WIMJ)
https://note.com/wimjapan
読んでみると、すごいなぁと思います。
僕は、男性ですが、一人で家庭のことをやってきた経験で、すごく共感できます。
他の仕事においても、同じ事ですが、難しい問題ですよね。
今回は、そんな良い面、大変だなと思う面、両方の事を考えながらの、オンラインのレコーディングです。
僕みたいな育児中のミュージシャンだったり、そうじゃないミュージシャンもレコーディングに参加して頂きますが、その、どちらもいる環境でのオンラインレコーディングをしようと思った訳です。
実際、どんなアルバムを作るの?
2024-11-04
今回のアルバム制作で現時点で決まっていることは、編成くらいです。笑
管楽器が4本とベースが中心ですが、もちろん、他の楽器の音も入ってきます。
今回参加してくださるミュージシャンたちは、海の近くに住んでいたり、島根の美しい山の風景を眺められる場所に住んでいたり、育児をしていたりと、それぞれ異なるライフスタイルを持っています。それぞれが感じるものや環境の影響を音楽に反映させることで、どんな作品ができるのか、とても楽しみです。
例えば、私自身の例でいうと、前回のクラウドファンディングをご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、アメリカの古いキャンピングカーをスタジオにしてレコーディングを行うプロジェクトを行いました。
そのキャンピングカーは今も元気に走り回っていて、さまざまなイベントに参加し、たくさんの人々とウクレレを弾いたり、車内で楽器を演奏したり、曲を作ったりしてきました。旅の中で見せてもらった景色や、人々との出会いが、音楽に新しいインスピレーションを与えてくれています。
この車を通じて、たくさんの素晴らしい出会いがありましたし、人生において「最高!」と思える方とも巡り合えました。15年ぶりくらいに再会できた方もいます。書き出したらキリがないほど、多くの経験をさせてもらいました。
今回も、この移動式スタジオを使って作曲や録音を進めます。私も子供たちがいる中で、日々感じる喜びや苦労がたくさんありますが、その今のライフスタイルも音楽にしたいと考えています。
今回は、各メンバーのライフスタイルを思う存分引き出していきたいと思っています。
それぞれの現在のライフスタイルからインスピレーションを得て、今の環境でできる形で音楽を作り上げていこう!というコンセプトです。地域を超え、作業時間も自分で決められるオンライン形式で制作を進めています。
さらに、今回のプロジェクトでは、ウクレレや手拍子、コーラスでCDに参加できる機会もご用意しています!
ウクレレ初心者の方には、オンラインでのレッスンもあるので安心です。
面白そうでしょ?
音楽は楽しいよ
ライフスタイルの変化と向き合い、音楽を続けるということ
2024-11-04
今回のクラウドファンディングを始めるきっかけは、私自身の体験が大きく影響しています。
以前、音楽の活動を続けながら、育児や家庭のケアを一人で行う生活を送っていた時期がありました。その中で、周囲からのサポートをいただきながらも、自由な時間や体力が限られる厳しさを強く感じていました。音楽は私のライフスタイルそのもので、息をするのと同じように大切なものです。
だからこそ、環境が変わっても、活動を止めようとは思えませんでした。
コロナ禍で多くのミュージシャンが活動の制約を経験したように、育児や家庭の事情で自分の思うように活動できないもどかしさや精神的な負担を感じる方も多くいると思います。
これらは人生の中で誰もが経験し得るもので、決してネガティブなものではありませんが、時間や体力の使い方が大きく変わり、戸惑いや負担を感じることも多いのではないでしょうか。
育児を経験する幸運を得られた方も、喜びと同時にその大変さを実感しているはずです。
そのために、今まで通りの活動が難しくなり、かつての自分とのギャップに悩む話を聞くことも少なくありません。
私自身がその生活の中、音楽活動を続ける事に関して「大変だなぁ」と感じていたことが、もし解決できる方法があるのなら、同じ状況にいる他の方にも、きっと役に立つのではないかと思いました。
さて、今回の主要メンバーの方々の、様々なライフスタイルのお話も、記事にしていきます。
育児の事や、ライフスタイルの魚釣りの事、東京から離れて音楽活動をするライフスタイルなど、人の数だけライフスタイルは存在します。
人それぞれ家庭環境や価値観は異なりますが、このクラウドファンディングが、環境の変化に直面している方にとって、新たな可能性を見つけるきっかけになればと思っています。
11月3日の文化の日から、12月31日の大晦日まで、クラウドファンディングを行います!
2024-11-04
11月3日の文化の日から、12月31日の大晦日まで、クラウドファンディングを行います!
「多様なLife Styleを持つミュージシャンたちが集まり、オンラインを活かして音楽制作をし、アルバムをリリースするプロジェクト!」という内容です。
今回は、様々な生活環境や、考え方の中、どのように音楽に向き合うべきなのか、そんな事を考えながら、作品作りをしたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。
誰にでも、「自分にとって大切なもの」は、あるはずです。
それがある事で、自分らしく生きる事ができるのでは?と思います。
自分らしく生きることに、絶好調!の時もあれば、全然ダメ!という時もあると思います。
今回のプロジェクトの中で、出来上がる作品を沢山の方に聴いて頂いたり、途中経過を見て頂くことで、「自分にとって大切なもの」について、考えるきっかけになればいいなと思っています。
今回も、僕の個人のプロジェクトではありますが、主体となって下さる僕の大事なメンバーを紹介します。
メンバーは、それぞれのライフスタイルを持っている方です。
いろんな地域に住んでいたり、育児をしていたり、大事なライフスタイルがあったり。
一回では全てお伝えしきれないので、それは記事として、改めてご紹介致します。
■ミュージシャン
茅野嘉亮 トランペット&ウクレレ 神戸
桑田亜季 トランペット 関東
早坂勇真 トロンボーン 関東海方面
藤瀬友希 サックス 関東海方面
押越雪彦 ベース 島根県
他の楽器は、曲を作るにあたり、他の楽器をパソコンでトラックを作ったりします。
もしかしたら、メンバーも途中で増えるかもしれません。
■ミックス&編集関係
江戸原大輔(長野県 軽井沢 CREATIVE COMPLEX STUDIO)
■デザイン
岡本亜希(旧姓:篠原)(三重県 véloデザイン製作所)