Manna & Mana ファーストアルバム制作プロジェクト

活動報告

クラウドファンディング終了!

2023-04-24

クラウドファンディング期間終了しました。
前回自分が行ったクラウドファンディング(Trio Zero)の時期はコロナ禍真っ最中でライブが非常に少ない時期、思うように活動できない特例で期間を1ヶ月延長させていただきました。今回は橋本学活動休止明け&コロナの影響がまだあり、クラウドファンディング期間中の参加ライブはわずか1本(だったかな?)にも関わらず、これ程の方が参加して下さり感謝でいっぱいです。
レコーディングは無事終了、部屋の響きとエンジニア松下さんの腕と、まだミックスマスタリング前の音しか聴いていませんが、既に録り音はこの上なく素晴らしかったです。
今回もレコーディングスタジオに入らずブースにも入らずに録り、非常に満足のいく仕上がりになりました(単独で録り直しをしないならブースに入る必要はないので)。部屋の鳴りとエンジニアさんの腕があればブースのあるスタジオは必要なく、今後レコーディングの常識は変わってくるんじゃないかと思います。このようなスタイルに合った「ブースが無く響きの良いレコーディングスタジオ」があればミュージシャンからの需要も結構あるんじゃないかな、と思うんですが(ロック・ポップス系はどのくらい録り直しをするのかなあ?)。
参加して下さった皆様、まずCD&LPは抜群に音質が良いですのでご期待下さい!
ライブは、実はこの2人でまだやった事がありません(笑)。だからこその楽しみがあります。会場は本当に選りすぐった素晴らしい会場ばかり。いわゆる「ジャズクラブ」は無いですね。それだけにMannamanaにぴったりだと思います。とりわけ生音の響きが大好きな会場ばかりです。
ドラム・レッスンにお申し込みの皆様、いまから「何をやってみたいか」をイメージしていて下さい。こちらも楽しみにお待ちしています。「この曲をやってみたい!」でもいいですよ。事前にお伝えいただければ研究しておきます。
2人でのライブも音源もなく情報が無い中、ご協力本当にありがとうございました!

指名したエンジニア松下真也さんについて(まあこれを聴いてみて下さい)

2023-04-19

もう日にちがないので、1日2記事になりますがアップしちゃおう。
今作のCD(LP)、何が凄いって録音が素晴らしい出来になるのが既にわかっていること。
70数枚のレコーディングを経験してきて切に思うのは、レコーディング音質が自分で満足いくかいかないかは
①エンジニアの腕(こだわり)
②レコーディング会場の響き
この二つの条件がそろえば満足がいくという事です。
数々のレコーディング経験から、東京の松下真也さんに録っていただいた自分の音がとんでもなく好きです。
別に過剰に華美になるわけではないですが、生々しさを活かしつつ煌びやかになります。

例えば
2010年 Maiko(vln)「Voyager」
https://youtu.be/WpLNruUJAL4

2017年 橋爪亮督(ts)group「Incomplete voices」
https://youtu.be/n4N_Sa0tyeM

2019年 溝口恵美子(vo)group「Vespertide」
https://youtu.be/jDUZvgkOSg4

これらは全て録音エンジニアが松下さん。
Maikoさんのは、以前松下さんが所属していたStudio Dedeでの録音です(現在は独立)。録音した日に、まだミックス・マスタリング前の「ラフミックス」という状態で聴かせてもらいます。通常は録りたての荒っぽい状態で、その後いろいろ整えてCDプレスしますが、この「Voyager」のラフミックスは驚愕のサウンドでした。もうこのままリリースしましょうみたいな。こんな経験は後にも先にもありません。この経験から松下さんは僕の中で伝説になり神格化されました。
橋爪さんのCDは都内某スタジオ。僕はちょっと苦手な、シンバルの音が吸われる、響きのないスタジオです。しかし松下さんの手にかかれば素晴らしい、橋爪グループらしい空間あふれるサウンドになりました。
溝口groupは大阪録音。エンジニアを東京から呼ぼうとなり、僕が松下さんの名前を出すとベース萬君が賛同してくれて、松下さんに大阪まで来ていただきました。
このバンドはライブ時にダイナミクスの幅がとてつもなく大きいので、CDでその魅力を表現するのが難しいかと思いましたが、そこはさすが松下さん。ライブに引けを取らないダイナミクスの幅をドラマをCDに残す事ができました。

個人的に、松下さんの録り音の何が好きかって、シンバルの微細な音量差を忠実に録って下さる事、ピアニッシモが美しくはっきり聴こえるように録って下さる事です。録った後に音源を聴きながらそういう希望があればエンジニアさんに伝えられますが、何も言わないで済むのは松下さんだけです。
エンジニアさんを指名できる場合、まずファーストコールは松下真也さんです。僕の指名で大阪や長野に来ていただてますが(笑)。
本日の録音も、ラフミックス以前に録り音が素晴らしく(自分は超満足)、もうリモート音決めすら必要ない感じでした。

ちなみに松下さんはDede時代にこれも録っています。ウォルフガング・ムースピールにブライアン・ブレイド!!しかもドイツのECM!!!はい、橋本はECMレーベルマニアです。
https://youtu.be/Uaqk3n6juPM
松下さんクレジットされてますね。

このCDはECMではないですが、ECMでかなりのレコーディングを残し、チック・コリアとの共演やウェザー・リポートの創設メンバーとして知られるベーシスト・ミロスラフ・ヴィトゥス参加の望月慎一郎君のCDです。これもエンジニアは松下さんです(もっちーは以前長野県在住、中島仁(b)さんのトリオで橋本は共演していました。もっちーや橋本が松下さんに世話になっている事もあり、中島トリオ次作はエンジニア松下さんで話が進んでいます)
https://youtu.be/Qmk8TDw6nvs

茅野市民館でレコーディングしてきました。

2023-04-19

ついにレコーディング当日。
茅野市民館、コンサートホールに楽器をセッティング。エンジニア松下さんは近所の自分達より早くからスタンバイして下さっていました。
昼からレコーディング開始。まずは自分1人で多重録音、これはクラウドファンディングの特典音源です。
タングドラムとドラムセットで打楽器のみのアンサンブル。ドラムは2回オーバーダブ。何だかガレージバンドで音源を作るような感覚でした。

そして真菜さんが合流、とりあえず全曲録り、もう一度録りたい曲を3曲録音。つまり、ほぼテイク1、一部テイク2で全曲録り終えました。1日どころか半日で全て終了。
自分はこれが1番心地いいです。70枚くらいのCDをレコーディングしてきましたが、1曲を10テイク以上録るミュージシャンもいました。自分はそれは新鮮さが失われて非常につらいです。
なので、以前のTrio Zeroは1or2テイクのみ。メンバーと自分に信頼があればそれで十分だと思います。
エンジニアが松下さんであれば、まず録り音が最高でmixマスタリング経て製品化した音も最高、何より会場の音響も楽器も(ドラムはSAKAE)最高なので、ちょっとプレイバックを聴いただけですが、もう自分の意見は言わなくていいような気がしています。
松下さんには長野県の某グループでのレコーディング予定が決まっており(スタジオはT県のTGスタジオ!)そちらも非常に楽しみです。
あとは、この最高な作品を世に出すため、是非是非クラウドファンディングにご協力下さい!!

昼めしを食べるのを忘れていた。

明日レコーディング!ですが、達成までまだ50%以上!

2023-04-18

なので、まだまだお申し込みできるオファーを書いていきます。
CDアルバム(残り無制限)・LP(残り15枚)
…演奏はもちろんオススメ、なんたってこういった楽曲でこの編成は世界初です(ドラム視点からみて、今まで聴いた事がないです。だから参考音源がない(笑)。もし他にあったら教えて下さい)。
あと、音質が世界レベルです。エンジニアの松下さんにはその位の信頼があります。会場の茅野市民館コンサートホールも世界有数の響きです。自分は他に知りません。
特典音源…1曲は「打楽器ソロ」にする事が先程決まりました(レコーディング前日!)。オーバーダブしまくります。究極に何やってもいい世界は1人っきりの演奏です。橋本学は2012年頃から何度も「打楽器ソロライブ」をやっています。アイディアはだいたい固まっていますが、即興成分多め。ドラムだけでなくあらゆる打楽器を使います。ライブでは不可能な多重録音です。最近ちょっとハマっているのはスティーブ・ライヒ。
プライベートコンサート…当初1件だけ用意していましたが早々とお申し込みがあったので増やしました。現在3件決定!!まだ増やせます。
打楽器レッスン…ずっと不人気で(笑)特別に記事にしまして(活動報告過去記事)、お陰様で7件申し込み。あと3件あります!
お気持ち代…沢山のお気持ちをいただいていますが、お気持ちはいくらでもいただきたい〜!!

リターン紹介「橋本学ドラムレッスン」

2023-04-14

普段橋本学ドラムレッスンは、初心者からプロ志向までを対象としています。それはクラウドファンディングのリターンになっても変わりません。
それとは別角度で、「ただ楽しくやりたい。面倒くさい練習はいやだ」という方から「とにかく死ぬ気で練習するので、練習方法教えて下さい」という各々のスタンスにも対応します。それは僕が、ドラムがどうやったら楽しくなるか、どうやったら技術が上がるか、の2方向からほぼ独学でここまで来たからです。
自分の音楽参加経験は吹奏楽・ロックバンド・ジャズ研究会、プロミュージシャンになってからの各種ジャズ・ラテン・ブラジル・中東・古楽、そして今回Mannamanaではクラシック楽曲と節操のないものです。ジャンルに偏見があったら絶対にこんな経験はできません。レッスンでは各種現場で得たものを還元します。
すごく珍しいトレーニングをやるわけではありませんが、全国的に見ても独自のレッスンである自負はあります。
講師経験としては、小学1年生〜70歳くらいまでの生徒さんを見た経験があり、もちろん男女問いません。
クラウドファンディングのリターンの場合、1回だけのレッスンになるので、ドラム初体験の方も熟練ドラマーの方もその1回で人生が変わる「目からウロコ」的なレッスンを目指したいです。
自分が長野県諏訪郡富士見に在住なので近隣の方ほどレッスンのハードルは低いですが、東京・神奈川なら日帰りできるし、関西くらい遠方でも何とかするか!ライブがあれば交通費が何とかなったりするんですけどね。日時含めそこはご相談しましょう!
料金は通常のレッスン料金と同じ¥5000です。今まで橋本学レッスンを受けた生徒さんは、久々にレッスンをやってみませんか?もちろん、初めての方も大歓迎です。
といいながら、こちらあと残り3枠になっている!
YouTubeにアップしたレクチャー動画は随分マニアックな分野ばかり。マニアックというかニッチというか。
「特殊奏法の世界」
https://youtu.be/jNopZlAxKAs
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「ドラムがうるさいと言われて困った時」
https://youtu.be/6WKATfjAoSw

「タチーチーチーのやり方」
https://youtu.be/9gLeEmoG2jQ

「ハイハットを足で踏む→いい事ずくめ」
https://youtu.be/yC-XfpiLlDU

レコーディング会場・茅野市民館コンサートホールの下見

2023-04-12

本日はレコーディング会場の茅野市民館コンサートホールへ下見に行ってきました。
こちらをレコーディング会場に選んだ理由は以前にも述べましたが、本レコーディングのエンジニア松下さんとのメッセージのやりとりの中で「この会場をエンジニアの先輩が使ったそうですが、よかったそうですよ」と提案された事でした。
こちらでイメージしていたのは高崎のタゴスタジオ、河口湖スタジオ、東京のスタジオDedeなどレコーディング専門スタジオで、松下さんにもそういうお話をしていました。そんな中での上記のメッセージ。茅野市民館コンサートホール!?
僕らの居住地の最寄りという事からの提案かもしれませんが、茅野市民館のコンサートホールといえば真菜さんが「ユグドラシル」という名のシリーズで昨年コンサートを複数回やっていた会場!それを東京在住の松下さんに提案された。こんなピンポイントな事ってあるのか??こりゃもうここでやるしかないじゃん!
というわけで本日下見に行ってきました。何と松下さんも機材確認などで下見に来て下さいました。溝口恵美子groupの大阪レコーディング以来お久しぶりです!
コンサートホールは真菜さんのコンサートを聴きに来て以来。ステージに上がるのは「八ヶ岳ストリーム」のリハーサルに来て以来でした。ホールだと大音量は凄く難しいのが一般的ですが、八ヶ岳ストリームの時は大変演奏しやすかったです。
しかしながらデッド(響かない)すぎず、気持ちよく響く会場です。
70数枚のCDレコーディング経験上、スタジオが響かない音響の場合、自分のタッチと実際の録音結果に最も解離があり、満足のいく音にするのが難しいです。
自分のバンドTrio Zeroを青山ジマジンのステージ上で行ったのは、ジマジンの部屋の響きが東京で、いや全国で、いや世界で最も好きな音響だからです。好きというか、Trio Zeroにぴったりだから。
茅野市民館コンサートホールは、ピアニッシモが気持ちよく響きフォルテッシモも気持ちよく抜ける会場だなあ、と今日改めて思いました。ステージと部屋の形状、ステージ向かいの壁の材質が重要な要素だと思います。ちょっと特徴的です。
今まで演奏したホールの中では埼玉・深谷のエッグ・ファーム・ホールがもんのすごく気持ち良い演奏しやすいホールですが(世界一なんじゃないかと思っていました)、ここ茅野市民館コンサートホールもそれに匹敵するんじゃないかな?
こりゃあヤバいレコーディングになりますよ、きっと!

最終リハーサル(動画つき)こんな風にドラムを演奏した事はなかった!

2023-04-06

収録曲も出揃い、構成も決まり、オリジナルも手がけ、この世界初の試みはあとは録音するのみとなりました。
カプースチンのop.66は、普通のドラムのスタイルが一番ハマる曲だと思っていました。
どういう事かというと、
「曲は全編16ビート(一部4ビート)だからドラムは曲の構成に従って16ビート→4ビートを演奏すればよい。」
と思っていました。初めて曲を聴いた時から。クラシック曲でこんな曲は他にありません。
自分の普段の活動、16ビートにしても4ビートにしても、曲が始まったらそのテンポ・ビート感で最後まで演奏します。できるだけ速くならず、遅くならずに演奏できるように、メトロノームで訓練します。ジャズ・ロック・ポップスはそういうものです。
もちろん、バンド全員が興奮して速くなる事もあるし、それがかっこいいケースもあります。固定メンバーで活動するロックバンドなどでは「有り」で、沢山のレコードにそれは残されています。
しかしメンバー同士「初めまして」の場合が多いジャズでは、1人だけテンポが走ったりモタったりは困るケースが多く、速くも遅くもならないドラムを多くの現場で求められた結果、自分はそういうドラムを目指してきました。
結果、他のプレイヤーが走ろうがモタろうが全く動じず自分も不愉快にならず、それとなくこちらに誘導できる能力は身につけられたと思います。
しかし!活動20年を超え、このMannamanaで初めて、その「動じなさ」を覆す経験をしています。
「動じない」を心がけるとアンサンブルが崩れるのです。
なので今、本当に真横でピアノの演奏をじっくり聴きながら「動じていいんだぞ自分!」と言い聞かせながら演奏しています。今までこんな演奏をした事がない!
そうやって演奏したのがこちらです。本日はレコーディング前最終リハーサル。↓
https://youtu.be/DYIglRK66eE

レコ発ライブ会場紹介、というか思い出「横濱エアジン」

2023-04-04

*レコ発ライブチケットのオファーは既に完売、なのでこの全ての企画実現のために、どうか他のオファーでご協力下さい!

橋本学のプロミュージシャン・デビューは、1999年横濱ジャズプロムナード・コンペティションにアマチュアとして出場する時に送ったバンドのでもテープを聴いた審査員からのライブのお誘いでした。審査員は当時すでにベテランだった辛島文雄(p)さんと板橋文夫(p)さん。はっきり言って辛島さんはテレビで見た事がある位で、板橋さんはほとんど知識がなく、フリージャズ系の人というイメージ。

辛島さんはジャズの王道的な演奏で、ドラマーにもそれを求め、「俺が若いドラマーを鍛えて一流ジャズドラマーにする!」を常に実践。なので1セット終わるとドラマーにお説教(笑)。これは誰相手でもそうだったようです。「お前はもっとジャズに燻されないといけない。」「そのシンバルお前のか、お前はそれがいい音だと思ってるのか?」自分はジャズ以外の音楽も好きだったので、ジャズっぽく無かっただろうし、シンバルの音が好きかどうかあまり気にしていませんでしたし。なので、様々な事を考える機会になったし、自分を振り返る様々な機会をいただきました。お陰様で色々なジャズの仕事にありつけた、とも言えます。ドラムに厳しい辛島さんと演奏しているドラマー、としても注目されましたし。
辛島さんが「俺はスティーブ・ガッドのドラムが大嫌いなんだ」と言っていて、僕はスティーブ・ガッドがそれでも大好きなので「この人とは今後一緒にはやらなくなるかもな」と思ったのも事実です。
それでも橋本学を世に出して下さった事への感謝はつきません。

板橋さんはジャズスタンダードは全くなく、オリジナル曲を大人数で延々と奔放に演奏する人。しかし、隣にいるのはベース井野信義さん、前にいるのはサックス片山広明さん、何より板橋さんのピアノ、周りの凄まじい音圧と熱量で、1曲目で力尽きていました。
辛島さんと違って全くお説教はなかったですが、「打楽器は恍惚の世界なんだよ〜」としみじみ言われたのが忘れられません。というか板橋さん自身が恍惚のピアノを弾いている。
板橋さんのセッションで、死ぬほど聴いた渡辺香津美レゾナンスヴォックスに参加のパーカッション・ヤヒロトモヒロさんと共演したのも忘れられません。
板橋さんとのセッションでは毎回「自分だめだなー」「もっとタフになる、死ぬ気で遊ぶ!」と思いました。
長野移住後、3年前に松本で板橋文夫さんと久々に共演しました。自分が最後まで力尽きなかったので良しとしました(笑)。ギリギリでしたが。

これ、3年前の松本を除いて全て横濱エアジンでの経験です。自分はまだ20代の頃。
もちろんそれ以外のバンドでも多数出演しています。
ずっと見守って下さったのはマスターのうめもと寶さん。うめもとさん自身が昔クラシックのトランペットでヨーロッパへ留学していて、エアジンは元々ジャズクラブだったのが、うめもとさんがマスターになってからはジャズ+クラシック+アバンギャルド+オリジナルな非常に面白い音楽性です。
「学、ドラムソロのライブうちでやりなよ!」と言われ、ビビって「橋本学=山北弘一ドラム・デュオ」にして、何度もエアジンでライブをやり、うめもとさんにも大変好評でした。自分にもとても良い経験でした。
今回橋本学+福井真菜で企画を持ち込もうとライブ会場を決めるに当たり、これは是非エアジンに持って行きたい!と思った次第です。
ちなみに、長野移住してから古楽の世界を知って、数年前に東京に古楽コンサートを聴きに行った時にもうめもとさんにお会いし、その翌年くらいに北杜市での橋本学企画「音ギバナシ」にうめもとさんが聴きに来て下さり腰が抜けそうになった事もありました。
横濱エアジンとは、橋本学にとってそういう特別な会場です。

ドラムレッスンについて

2023-03-30

以前もお伝えしましたが、オファー「ドラムレッスン」の枠がまだまだ余っています。なのでさらにアピールしてみます。
まずドラムを初めて触ってみる、という方へ。
僕のレッスンは一般的に売っている教則本に従って進めるのではなく、橋本学がドラムを身につけてきた過程に基づいて進めます。
なので、ドラムに触れる事でどんな喜びを感じるか、どんなに満足できるか、という所を重視します。
橋本学は子供の頃、親の方針でバイオリンを習っていました。先生は良かったんですが、いかんせん歴史のある楽器なので習得方法は確立されており、どうしても「楽しみ」<「習得」というレッスンしか受けられませんでした。「楽しくないなあ」と思いながら3歳〜9歳くらいまで続けましたが、そこで限界が来ました。
一方中学2年生で吹奏楽部に入り、サックスをやろうと思っていたら先輩から「打楽器をやってくれへんか」と言われ、断ったら退部だと思って断りきれず始めたドラム。始めた直後に先輩に教えてもらったカシオペア。神保彰さんのドラムに夢中になり、
https://youtu.be/gMfEt_TBH2E
それから色々なドラマー・パーカッショニストに夢中になり、結局大学まで出たのに就職せずミュージシャンになってしまいました。
ドラムから離れられなくなりました。
それ程まで魅力のあるドラム、そして音楽。
レッスンで、その魅力、自分が何に夢中になったかをお伝えします。ドラムに関しては「楽しみ」=「習得」が間違いなく可能です。基礎練習も満足に繋がるので苦行にはなりません。レッスンでは、まず何が楽しいのかお伝えします。
既に経験のあるドラマーさんには、今まで聴いたことの無いドラムや音楽世界を沢山紹介できます。それを身につければどれだけ違う世界が見えるか、という事をお伝えできます。
普段やっている定期レッスンでは生徒さんの習得段階を定期的に見ていけますが、一回きりのレッスンでは「目からウロコ」が何枚も落ちる経験ができます。1回のレッスンで間違いなくドラムが変わります。
長野・山梨はもちろん、東京・神奈川ならレッスンに伺えます。
また、6歳〜70歳くらいまでの生徒さんに教えた経験があり、年齢性別を問いません。
どうぞドラムをやってみてはいかがでしょうか?

本日再びリハーサルしました。

2023-03-24

リハーサルをしてきました。本日は初挑戦となるサティの曲、橋本学のオリジナル曲をやってみました。橋本はジャズ及びそれに準じた畑にいるため、自分の曲には即興(アドリブ)パートを設けます。普段はクラシック界にいる真菜さんは(精神的にはとてもオープンで、だからこそ橋本のドラムセットと共演できるわけですが)、即興経験はほぼ無いそうです。
なのに!本日初演した橋本学オリジナル、真菜さんは何とも饒舌に素晴らしい即興をやって下さいました。
自分は大学のジャズ研究会出身で、初めてジャズを演奏するプレイヤーを沢山見てきまして、最初から即興できるプレイヤーって見た事がないんですが(皆、過去のジャズプレイヤーのコピーから始めて段々饒舌になっていきます)、即興経験がほとんどないのにこんなに素晴らしいソロって、さすが真菜さんだと思います。
動画の最後から2曲目です。
あと、カプースチンはさらにアンサンブルを強固にするため、ピアノとドラムを接近してセッティングし、ドラムはスティックでなく菜箸を使用する事にしました。確か茅野のThe Bigにあるダイソーで買ったもの。
1700円のVic Firthより100円のダイソーです。
使用楽器:SAKAE drum,Zdiljan Cymbals,ダイソー菜箸
あとお寺から木魚とお燐を借りてきて使用決定です。
動画はインスタグラムの最新の動画にあります(シェアの仕方がよくわからないので)。
https://instagram.com/mannamana2023?igshid=YmMyMTA2M2Y=

リハーサル動画

2023-03-21

予告通り、リハーサル動画のハイライトです。

https://youtu.be/GqENx5nVgdM

1曲目で僕が叩いているのは、タングドラムという楽器です。音階が6つありますが、サティのジムノペディで使用できる音は和音的には3つだけだったので(他は不協和音になるので使用できず)、その場で耳元で確認して使いました。もちろん、レコーディングまでには楽器に目印をつけます。子供用木琴に「ドレミ」とシールが貼ってあるみたいな。見た目でわかる木琴鉄琴と違って、どれがドとかわからないんですよね。
あと動画の2分5秒くらい、リゲティの曲で使っているパーカッションは、大好きなインド人打楽器奏者トリロク・グルトゥが発明したスプリング・ドラム。小さな太鼓にバネが付いていて皮と銅に共鳴します。生音だとそれほどでもないですが、胴体に穴が開いており、そこからマイクで音を拾うと、まるで雷鳴のような響きになります。15年前くらいに買ったのに使い道がなくて(笑)ライブでもほとんど使った事がないですが、今回はようやく日の目を見そうです。
パーカッションって役に立つ音が出せれば本当に何でもありな世界で、僕はトリロク・グルトゥをはじめ沢山のパーカッショニストから影響を受けています。他はミノ・シネルやナナ・ヴァズコンセロス、アート・タンクボヤチアン、マリリン・マズールが好きですね。もちろん、比較的オーソドックスなドン・アライアスも最高に好きです。
トリロク・グルトゥはこんな人です。
https://youtu.be/DAw4Bk19w8g
冒頭でスプリングドラムを使っていますね。
その後のバケツ+水に色々沈めるのは、僕も20代の頃新宿ピットインでよくやっていました。

リハーサルやってきましたよ!動画編集は明日。

2023-03-20

さてレコーディングまであと1ヵ月を切っています。本日もいつもの清里「オルゴール博物館」でリハーサルをやってきました。
自分が楽器を運ぶ間に真菜さんがウォームアップをしていましたが、ピアノの調律は結構良い状態。何と比べてって、東京横浜など関東のジャズクラブに比べてですよ。
全国的に公民館や会館、ホールでばかりライブをして回るピアノのクニ三上さんのツアーに何度も帯同しましたが、どんな田舎の会場も調律が行き届いている中で唯一、東京都内のライブハウスのピアノが調律がかなり厳しかった。そんなに調律をないがしろにする店ではないでしょうが、ピアノ自体がわりと古いところに力任せに鍵盤を叩くピアニストがいたんだと思います。
この2人Mannamanaで横浜エアジン・南青山ジマジン・本八幡クールジョジョに出演しますが、どのお店もいつも調律が行き届いています。ジマジンはマネージャー渡辺さんが自分で調律をしています。
都内じゃないですが出演予定の原村Studio Rもピアニスト杉本周介さんが自分で調律をします。周さんはチェンバロやポジティブオルガンの調律もしますからね。
さて今日のリハーサルで、ようやく自分の打楽器の方針が固まっている事がはっきりしました。「この曲どうしよう!?」と焦る曲はなかったです。
今日は間に合わなかったですが、次回(数日後)のリハーサルでようやく橋本学のオリジナル新曲を合わせてみます。ピアノが4/4、ドラムが7/8拍子という奇天烈曲、これは果たして合奏できるのか??レベルです。いや、絶対大丈夫です。根拠は、真菜さんはジャズやポップスその他定速アンサンブルをほとんどやらない奏者だからです。ジャズ系ピアニストだとドラムの7/8に頑張って合わせようとしちゃうんですが、狙いは「ドラムは風景」です。だからピアノは4/4のままがいい。このユニットにぴったりだと思います。そして、即興の経験がほとんどない真菜さんに即興にチャレンジしてもらう予定!こりゃあ楽しみでしかない!で、
打楽器ソロもやろう(他にソロがある曲が無いですし)。
動画撮って一曲ずつ切ってありますが、さらに編集は明日やります。

橋本学の好きな音楽①

2023-03-15

今日は橋本学の好きな音楽を紹介します(と言っても膨大にありすぎるので、YouTubeでたまたま見かけたのを1つだけ)。
https://youtu.be/6wmHOk9CdG8
これはドミニク・ミラー(guitar)ピノ・パラディーノ(fretless bass)マヌ・カチェ(drums)のセッションのライブの模様です。何かのフェス?
橋本学こういう歌のない、リズムに乗った音楽に日常的に関わって(演奏して)いて、好んで聴いています。それをさかのぼっていくとルーツはジャズに、さらにはアフリカをはじめ世界各国の民族音楽に至ります。
このメンバーはまず1人ずつが好きなミュージシャンでした。ドミニク・ミラーはスティング(vo.b)のバンドメンバーで、以下のCDは好きすぎて聴き倒しました。
Ten summoner's tales
https://youtube.com/playlist?list=PLVSmE10fWX-CYGwwuZkffgVE-Wfuiq4XF
またマヌ・カチェはやはりスティングのバンドにいた事があり、以下のCDは高校生時代に知り、現在でも愛聴盤です。ドラマーとしても非常に好きです。
The Soul Cage
https://youtube.com/playlist?list=PLvsYXqtYjMYdY1EiMKB_wTMs4p1sY6Q_p
ピノ・パラディーノはそのマヌ・カチェのリーダーアルバムで素晴らしいベースを弾いています。特に4曲目「Go getter」。
https://youtu.be/NZWokEKcRNM
この3人がトリオなんて良いに決まっている!と聴き始めたこの「Rush Hour」、やはりカッコいいです!
これはスタジオ録音あるのかな?ドミニク・ミラーはイギリス、マヌ・カチェはフランス、ピノ・パラディーノもイギリスだったかな?しかし3人とも忙しい世界的なミュージシャン。よくぞスケジュールが合ったなという感じですが、ライブ中にニヤニヤしていたり、気心が知れた感じです。リハーサルも冒頭のシーンのように、もしかしたら楽器なしの楽屋リハーサルだけかもしれない。
僕は普段はこういう音楽を好んで聴いています。

限定10個だって言っているのに!?

2023-03-14

オファー「橋本学・打楽器レッスン」が限定10個だって言っているのに残数が10ってどういうこと!?皆さんそんなに
興味がないですか?
普段の自分のレッスンで大事にしているのは、レッスンを受ける人がやりたい方向に持っていく事。慣れるまでのんびりやりたい初心者の方にはゆっくりとドラムに慣れる所から始めるし、日常的にライブに参加している熟練の方にはさらなる秘技を提供します。なので、初級〜上級、お子様〜お年寄り、全く問いません。ドラムは何歳から始めても構わないと思っています。
もちろんバンドを組んだりセッションで合奏したりしてこそのドラムではありますが、複数の楽器が同時に鳴らせるので1人でスタジオに入っても十分楽しいです。
また、ドラムはどうしても奏者の人口が少ないので、ある程度叩けるようになると色々な所から誘いが来ます。自分は1ヵ月30日に37本のライブに参加した事があります(新宿ピットイン昼の部が5本くらいあったかな)。
初心者、というか、「やった事ないけどたたいてみたい」方も大歓迎です。そういうレッスンは何度もやった事があります。自分自身ドラムを30年以上演奏しているのに、いまだに全く飽きずに常に楽しいので(バンドでも1人でも)、必ず初回レッスンを楽しんでいただけるように持っていく自信があります。その先続けるかどうかは自由ですしね。
長野県諏訪郡富士見町に、ドラム常設の好きに使えるスタジオ(元牛舎)があるので、近隣の方はそちらに来ていただければ。東京であれば自分が日帰りできるのでレッスンは実現しやすいです(リハーサルスタジオを借りますが)。
山梨・長野だと、家と家とが離れているため、ご自宅でドラムを演奏しても苦情が来ない場合が多く、ご自宅でレッスンの場合はこちらでドラムセットを用意して持っていきます。その場合、普段レコーディングやツアーで使っているSAKAEドラム・トリロジーなので最高です(個人的に)。ライド・シンバルは1920年代のものです!
音楽性は、ジャズ・フュージョン・ファンク・ポップス・プログレ・テクノ・ラテン・ブラジル・アフリカ・ちょっとだけロック、が得意分野です。
「〜という曲のドラムが叩けるようになりたい!」という場合、事前にYouTubeや Apple Musicで調べてドラムを分析し、レッスンで実現します。
かなり突っ込んだ分野ですが、モーラー奏法というものを教わった事があるので、そこに興味のあるドラマーさんも大歓迎です。ただしほとんどは、モーラー奏法の権威・山北弘一氏の受け売りです(笑)。https://youtu.be/B8IeqkM9-NI
彼と出会ったのは関西の高校時代。東京で奇跡的に再会し、モーラー奏法を研究している事を知り、レッスンしてもらいました。ドラムを習った事はありませんが、唯一彼のレッスンを受けました。
あとは自分の得意分野は、昨日紹介した特殊奏法ですね。
https://youtu.be/jNopZlAxKAs

基本的に何をやってもいいと思っているので、こんなに楽しい世界は他に知りません。他は製麺かな?
皆様どうぞドラムを触ってみましょう!!

ドラム特殊奏法による特殊音響

2023-03-13

ドラム担当橋本学は、独自に編み出した特殊な叩き方(叩くだけではない)奏法がたくさんあります。
先日久々のライブ、甲府桜座で自分を撮影した中にそれがたくさん映っていたので公開します。

https://youtu.be/jNopZlAxKAs

①シンバルをチリチリ
ブラシでシンバルを挟んで上下させてチリチリ音を出す

②カップをこする
ブラシでシンバルのカップを左右にこすると「シリシリシリ」と鳴る

③手で叩く
10本の指が使えるのでロールのような事ができる。マイクをスネアに乗せると効果的。コンガ奏法も参考にしている。

④マイクで残響を拾う
シンバルの残響だけ拾うとシンセサイザーのような音響になる。クレシェンドしていく音響はロールか、この奏法か。

⑤Tony Oxley奏法
唯一、コピーした奏法。シンバルからタムへドシャーンと振り下ろし、しかもグルーヴの中でやる。
Tony Oxleyとは特殊奏法、特殊ドラムセットの極みみたいな人で、でも恐ろしくテクニックがある。
https://youtu.be/bbaRQ9JXS3Y
技術ってこういう事のために上げていきたいものです。

⑥ネジとスタンドを叩く
タイコとシンバルを極限まで音を小さくしたその先はネジやスタンドを叩けばよい。残響もないのでより小さくなる。

こういう事はドラムを習いに行っても絶対に教えてくれません。だって橋本学が思いついた奏法だから。
僕のレッスンでは喜んで教えます。

で、Manna&Manaのアルバムでは特殊奏法をいっぱい使う予定です!ドラムだけからあんな音が!?みたいな事がいっぱいです。
特殊奏法を習いたいドラマーさんは是非、オファーに「ドラムレッスン」がらありますので。とりあえず特殊なドラマーになれます(笑)。いや、普通のドラムレッスンもやりますので!